地盤 住宅地盤に関する主なトラブルの事例6

 


こんにちは

今回のトラブル事例は 泥岩の上に建てた住宅の基礎に亀裂が発生

丘陵地の泥岩を切土して平坦に造成した宅地に建設した住宅において床下の基礎地盤が盤ぶくれを起こして床がふくれあがり、布基礎に亀裂が入る被害が発生しました。


原因として考えられるのは、

泥岩に微量に含まれる硫化物が地下水位より上の不飽和帯で酸化して硫酸を生成し、造岩鉱物の方解石を溶解させ、溶けたイオンが乾燥している床下に上昇して、石膏として再結晶するときの結晶圧で盤ぶくれが発生したことによる。硫化物の参加反応は泥岩中の鉄酸化細菌が触媒的に作用したと考えられている。


盤ぶくれとは、一般的には地盤・掘削時に掘削の底面より下に存在する上向きの圧力を持った地下水により掘削底面の水透性地盤が持ち上げられる現象


盤ぶくれに対しては、緩衝材として砂を敷く等が考えられる。

地盤が酸性を呈することでコンクリート基礎が劣化することを防ぐにはシート等で遮断する対策がとられる。

現在はシートを敷くのが一般的になっていますね。


布基礎の亀裂は怖いですね。ちなみに亀裂を建設業界ではクラックとも言います。

構造に影響のあるクラックとそうでないクラックとありますので、見つけた際にはご相談ください。


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参考文献 社団法人全国地質調査協会連合会 住宅地盤調査マニュアル