地盤 住宅地盤に関する主なトラブルの事例9

 住宅地盤に関する主なトラブルの事例9




杭で支持させたために住宅が抜け上がった


「杭の抜け上がり」実は杭工事でのトラブルは?
と聞かれたら、工事関係者はこのことを一番に思い浮かぶかもしれません。



水田として利用されていた土地を造成して区画割した宅地に住宅が建設された所がありました。地盤調査の結果、沈下対策として杭基礎を採用した住宅とベタ基礎を採用した住宅が隣接して建てられました。

その後

杭基礎を採用した住宅は建物が抜け上がりましたが、
べた基礎を採用した住宅は地盤の沈下に建物が追従したために大きな問題は生じませんでした。
これは、軟弱層の土質が均一で厚さにも変化が見られなかった為にべた基礎の住宅は沈下に建物が対応していった形になりました。

このように軟弱層の土質が均一で厚さにも変化がみられない場合や広域に地盤沈下を生じている地域では、沈下が均等に生ずるので、杭を採用したことが結果的に抜け上がりという問題として現れたケースでした。


地盤は見えません。地盤調査のデータ、近隣や過去の状況を見ながら総合的に判断しますのでやはり長年の経験が重要になります。

様々な事例をご紹介していますが、ご参考にしてください。

経験豊富な㈱FACEでは、地盤調査のセカンドオピニオンとして、再調査や地盤調査報告書の説明なども丁寧に対応していますので、ぜひお声がけください。


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社団法人 全国地質調査協会連合会  宅地地盤調査マニュアルより