地盤補強工事 【小口径鋼管】
小口径鋼管は、一般構造用炭素鋼鋼管と言われる鋼管を回転圧入によって、所定の深さの支持地盤に根入れし、支持力の向上と不同沈下の抑止を目的とします
今回は【小口径鋼管】についてご説明します
まずは鋼管軸径が肝心
直径114.3㎜以上、鋼管の肉厚は規格値で4.5㎜以上とします
次に鋼管の長さとして2.0m以上、鋼管軸径の130倍以内を原則とします
対象の土質はなんと、全て。
しかし、回転圧入が困難な礫質土はやめておきましょう。事前の調査で撤去困難な岩塊や産業廃棄物等が厚く埋められていることが確認された場合は注意しておくことが重要です。
施工としては設計で指定された品質を確保するために適切な施工機械を使用しましょう
鋼管の施工に支障がないように、搬入経路や敷地地盤状況などの事前確認を実施し、施工機械を選定する。
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地盤調査の結果を参考に、貫入障害が無いかを事前に検討します
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事前にその周辺状況に配慮して、騒音・振動等に留意した施工設備の選定や施工計画を行います。
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鋼管の建て込みには水準器で鉛直性を計測
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鋼管の接続は溶接・または機械式継手とし接続部は母材と同等以上の強度を確保する
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鋼管等処理は砕石や均しコンクリートが鋼管内部に流れ込むことを防止するため
鋼管頭部にはキャップを取り付けます。
施工管理としては、以下の項目を実施します
・打ち止めの管理
・支持力の確認
・鉛直の確認、芯ずれ量、天端高さの確認
・施工数量の確認
どのような土質でも対象になりますが、想定以上の土質や埋設物はありますので
事前の地盤調査が重要です。
㈱FACEでは地盤調査と解析の実績から適切な地盤補強工事をご提案いたします
地盤調査のセカンドオピニオンも実施しています
お問い合わせお待ちしております。
参考資料 住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書 住宅品質協会