「腐植土」植物には良いけれど
こんにちは「腐植土」と聞いて
「いい土だ！」と思われた方は植物とかかわりのある方。
「どうしたものか。」と思われた方は地盤と関係するお仕事の方ではないでしょうか。
そもそも、「腐食土」とは腐植質を２０パーセント以上保有する土壌のこと
黒い色をした土で、肥沃で保水性・通気性共にすぐれ、作物の栽培に適しています。
しかし
地盤の目線で見てみると
水分を多く含んでいるため、上から重さが加わったり乾燥したりすると沈んだり、
平地の腐植土は泥炭化しやすいため、ドロドロした形状をしていたり、なかなか安定しないので、腐植土があると注意しておかなければいけません。
この腐植土の上に建物を建てると長期間にわたって沈下を続けると言われています。
ですから不同沈下が起きやすい状況になったり、セメント系固化材が固まりにくいなどの特徴があるので、建物を建てる場合は地盤調査を行い、地盤対策の方法をとります。
腐植土の分布を予測するには、地形分類図や地盤図および地名を参考に検討します。
大きな木があるお宅では落ち葉が豊富でよい腐植土が作られます。
建て替えや増築をご検討のばあいは腐植土の可能性もご検討ください。
そのためにも、まずは地盤調査を実施しましょう。
ちなみに腐植植物のなかに僅かに存在する「フルボ酸」は細胞の活性化を促すとされて
美容系の商品に活用されているそうです。